音樂夜噺」主宰・関口義人 著作一覧

関口義人(せきぐち・よしと)

1950年東京世田谷生まれ。10代でジャズに憧れアメリカにまで渡って修行するが、20代で挫折。
東欧での会社員生活を経て帰国後、雑誌などへの寄稿を皮切りに著作業に入る。特に2001年以降はヨーロッパで出会ったジプシーを求めて22か国での取材を敢行。
2005年から早稲田大学(国際関係学部)2006年から桜美林大学(総合芸術学部)で講師を勤める。2005年にワールド・ミュージックを紹介するイベント「音樂夜噺」をスタート。

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著作一覧

          『ユダヤ・リテラシーの視界―アブラハムはディズニーランドの夢を見たか』

幼いころから考え続けてきた旧約聖書の世界、それは僕にとって宗教世界である以前に自分のルーツにかかわるテーマでした。祖父のドイツでのユダヤ体験に始まって人生の岐路にいつでもユダヤが存在しました。しかしこのテーマは途方もなく長く幅広い情報に満ちており、しかも日本では全く概念化されないブラックボックスのような世界です。この本は「反シオニズム」の立場から熱愛とも憎悪とも異なる視点でユダヤを紐解いた内容となっています。旧約聖書中の神の存在から反ユダヤ主義、現代のアメリカに育ったITやエンターテインメントの世界、ネット社会、そして芸術分野にまで視界を広げてユダヤの存在を纏めました。

出版社: 現代書館
ISBN-10: 4768457436
ISBN-13: 978-4768457436
発売日: 2015/4


          『ベリーダンス〜伝統と革新のあいだで』

3年ぶりにベリーダンスの次世代のダンサーたち35名を取材した書です。しかしここに登場するダンサーたちも既に15年以上のキャリアを誇るベテラン揃いです。紙幅の都合で十分に彼らのことばを紹介しきれていませんが、前著よりは個々の考えに踏み込んだ内容になったと思います。約100ページに及ぶ5本のコラムでは、僕自身が調査してきたベリーダンス関連の知識をまとめたもので、前著のコラムとの内容の重複は全くありません。著者としてはこのコラムを読んで欲しいという想いからスタートした企画なので力を入れて書いたつもりです。

出版社: 彩流社
ISBN-10: 4779120438
ISBN-13: 978-4779120435
発売日: 2015/2/25


『ヒップホップ!: 黒い断層と21世紀』

最初の本『バルカン音楽ガイド』(2003)を上梓した青弓社から10年ぶりに再び新刊を出しました。ニューヨーク、ブロンクスから生まれた『ヒップホップ』はアフリカン・アメリカンというよりはカリビアン・アメリカンの文化的特徴を受け継ぎ、発展させた音楽でした。 そしてヒップホップははじめて「黒人」が自分たちの政治的、社会的立場を“言葉”に託し得た表現様式でもありました。それから40年を経て『ヒップホップ』と”ラップ“は世界中の若者たちの主張や声を届けるメディアとなったのです。本書『ヒップホップ〜黒い断層と21世紀』はこうしたヒップホップの軌跡をまとめた書です。


出版社: 青弓社
ISBN-10: 4787273329
ISBN-13: 978-4787273321
発売日: 2013/6/6

 
『図説ジプシー』

イギリス、リバプール大学の図書館(Sydney Jones Library)には16世紀以来の‘ジプシー研究’の知が集積されたアーカイブが所蔵保管されています。 1888年エジンバラで設立されたジプシー民俗協会の機関誌(JGLS)という形で現在までも保存されています。 このライブラリーの蔵書の中からジプシー関連の図版を集めた成果が1年余を経て「図説ジプシー」(河出書房新社)という本になって5月22日に書店に並びます。 ぼくにとっては5冊目のジプシー関連書です。今まであまり書いたことのないジプシーの「歴史」や「習俗・生活」などにも光を当てた大人の絵本です。 ”夢“や”ロマン“から解き放たれた現代のジプシーの”リアルな実像“を「見て」いただこうと思います。

出版社: 河出書房新社
ISBN-10: 4309761909
ISBN-13: 978-4309761909
発売日: 2012/5/24

『ベリーダンスの官能 ダンサー33人の軌跡と証言』

日本を代表する33人のベリーダンサーと5人の関係者の取材によってこのオリエンタルな踊りがどのように日本社会に受け入れられたかを描いた本。 ベリーダンスの起源とされるエジプト、そしてトルコ、アメリカでのその発展を7本のコラムにまとめて、これまで語られなかったベリーダンスの深層に迫った1冊です。 編集は「ジプシー」関連の本をこれまで2冊作ってくれた青土社、水木康文さんです。



出版社: 青土社 (2012/2/23)
ISBN-10: 4791766415
ISBN-13: 978-4791766413
発売日: 2012/2/23

 
『ジプシーを訪ねて』

初めて挑んだ新書。新書というのがどういう本なのかをはっきり理解する機会を得た。何しろ編集者からは厳しい指摘の連続であったが大変に勉強になった。 おそらくこれまでのジプシー本の読者とは全く違った読者層への広がりを意識し、入門書的内容にして「音楽」の解説は極力減らすことに努めた。 また「大学の教科書」としても使用できることを意識した。編集は十時由紀子さん。この本の刊行に関連して東京、大阪でライブを交えた出版記念イベントを開催した。(2011年1月刊行)

出版社: 岩波書店 (2011/1/21)
ISBN-10: 4004312914
ISBN-13: 978-4004312918
発売日: 2011/1/21

『オリエンタル・ジプシー 音・踊り・ざわめき』

音楽雑誌“LATINA”での2つめのジプシー連載「虚無への巡礼」をまとめた一冊。ここでの訪問国は中東オリエントのジプシーが中心で、シリア、ヨルダン、レバノン、ギリシャ、イタリア、トルコ、イランへと踏み込んだ。 アラビア語にしろトルコ語にしろペルシャ語にしても全く高い壁が立ちはだかったが、優秀な通訳者とジプシーのガイドたちのおかげで何とかまとめられた。 ヨーロッパのロマとは親戚関係にありながらも全く異なる社会を生きるオリエントのジプシーを記録した本は日本では初の本だろう。再び編集者は水木康文さんである。(2008年7月刊行)




出版社: 青土社 (2008/7/24)
ISBN-10: 4791764293
ISBN-13: 978-4791764297
発売日: 2008/7/24

 
『アラブ・ミュージック―その深遠なる魅力に迫る』

国際交流基金(JF)もまだ当時は余裕があって世界の文化や音楽を伝える講座を数々企画していて、実はこの時期アラブのミュージシャン、ナスィール・シャンマやロトフィ・ブシュナークなどの招聘に関わっていて、その流れでこの話(交流基金主催の講座)が持ち上がった。たいした実績もない自分が身の程をわきまえずにこれを引き受けたのは、当時はまだまだ今後の招聘事業の発展の可能性があったからである。 しかし引き受けてはみたものの講師をしていただく著名な音楽評論者や音楽家の皆さんへの打診をする段階でもあまり自信はなかった。しかし皆さん、文句も言わずに引き受けてくださった。その講座に基づいて本書はまとめられた。 10名の講師(そして書き手でもある)の皆さん、そして一緒に苦労した編集の渡部俊一さんには感謝している。(2008年2月刊行)

出版社: 東京堂出版 (2008/02)
ISBN-10: 4490206283
ISBN-13: 978-4490206289
発売日: 2008/02

『ジプシー・ミュージックの真実―ロマ・フィールド・レポート』

音楽雑誌“LATINA”で39回にわたって連載した「ロマ〜神と悪魔の宿る民」を再構成しジプシーへのフィールドワークの成果をまとめた一冊。本書に含まれる旅先はバルカン諸国と中央ヨーロッパ(チェコ、スロバキア、オーストリア、ハンガリー)である。 しかしまさか「現代思想」「ユリイカ」などのハードな言論誌を刊行するこの出版社から“ジプシー本“が出るなどとは思ってもみなかった。 優秀で鷹揚な編集者、水木康文さんとはずいぶん長い付き合いになったし、現在までもお世話になっていて2011年11月現在も一冊進行中である。(2005年9月刊行)



出版社: 青土社 (2005/09)
ISBN-10: 479176210X
ISBN-13: 978-4791762101
発売日: 2005/09

 
『ブラスの快楽―世界の管楽器CDガイド600』

これまでの本と異なり、これは自分の音楽の趣味だけを反映させたはじめての書。“ブラスバンド”の世界的な広がりをジャンルにとらわれず(というか全ジャンル網羅して)まとめた本で書き下ろすのはとんでもなく大変だった。大勢の方々の助言や教えを乞いながら600枚のCDを紹介を含めてやっと完成させた一冊。 軍楽からはじまってヨーロッパの民俗ブラスやジャズ、キューバン、ロック、映画音楽、ラウンジ系、テクノなどのクラブミュージック、ジプシー、日本のブラス、アフリカ、アラブ、南米など考える限りのブラス音楽を詰め込んだ。 今、読み返してもジャンル横断的な意味合いではあまり抜けはないと思っている。編集者だった鈴木茂さんは現在独立し、新進気鋭の音楽出版社「アルテス・パブリッシング」で活躍中。(2005年5月刊行)

出版社: 音楽之友社 (2005/5/1)
ISBN-10: 4276236908
ISBN-13: 978-4276236905
発売日: 2005/5/1

『ロマ・素描 ジプシー・ミュージックの現場から』

「バルカン音楽ガイド」と同時にオファーして一緒に企画が決定したはじめてのジプシー本。3年ほど続けてきたジプシーの取材の成果をまとめ書き下ろした一冊。当時、音楽雑誌「LATINA」でジプシー音楽の連載を始めていたがこの本の内容は新たにまとめ直した。 「ドロム」(道)「マハラ」(集落)「ラウターリ」(音楽家)「フォルキ」(人々)「フェスティヴァリ」(祝祭)という章立てで、ジプシーの生活と音楽を紹介する本。 要所要所に自分で撮った写真やCDリストも付したせいか、割合好評だった。のんべえ編集者の山本浩史さんとはいろいろあったが、何とか仕上がった。(2003年5月刊行)

出版社: 東京書籍(株) (2003/8/25)
ISBN-10: 4487798086
ISBN-13: 978-4487798087
発売日: 2003/8/25

 
『バルカン音楽ガイド』

雑誌や業界紙には原稿を書いたりしていたが、「本」というのはどのようにしたらできるのかがわからなかった2002年当時、手元にあった「バルカン」地域の音源の紹介本を書きたいと思ってあちこちに「企画書」を送ったところ青弓社から返答があって実現した最初の本。 スロベニア、クロアチア、ボスニア、セルビア、マケドニア、アバニア、ルーマニア、ブルガリアの音楽を紹介した一冊。 2003年4月刊行。書籍の編集者としては最初の付き合いともなった加藤泰郎さんはその後医学書の編集者になられたらしい。


出版社: 青弓社 (2003/04)
ISBN-10: 4787271687
ISBN-13: 978-4787271686
発売日: 2003/04

【共著】
『ジョン・コルトレーン (文藝別冊/KAWADE夢ムック) 』

2011年に開催したイベント「ジャズとワールド・ミュージックの微妙な関係」をきっかけとしてジャズ評論の方たちと急接近。 本書の編者である「いーぐる」の後藤さんから誘われて論考「黒い大陸(アフリカ)と瞑想の大地(インド)を彷徨った魂」を書きました。編集はグッド・クエッションの池上信次さんです。





出版社: 河出書房新社 (2012/2/16)
ISBN-10: 4309977677
ISBN-13: 978-4309977676
発売日: 2012/2/16
 
『アジアのポピュラー音楽―グローバルとローカルの相克』(井上貴子編)

大東文化大学教授であり、自身南インドの音楽学者である井上貴子さんの編纂による「アジアのポピュラー音楽」を世界のグローバル化とローカリティとの対応関係の中からまとめようという試み。 チャイニーズ・ポップ、韓流、バリ・ポップ、タイの音楽、インド、中東のジプシー、オーストラリアの和太鼓、NRI(在外インド人)などのテーマで6名の大学関係者によって各章が分担されている。 いかにも学術書的な体裁でぼくは「中東のジプシー音楽」を書かせていただいた。編集は橋本晶子さん、鈴木クニ江さん。(2010年10月刊行)

出版社: 勁草書房 (2010/11/26)
言語 日本語
ISBN-10: 4326698640
ISBN-13: 978-4326698646
発売日: 2010/11/26

『世界は音楽でできている[ヨーロッパ・アジア・太平洋・ロシア&NIS編]』(北中正和編)

音楽評論の大先輩である北中正和さんの監修による世界の音楽カテゴリー/人名の辞典的作品(2冊からなる)のうちの”ヨーロッパ、アジア、太平洋、ロシア&NIS編“の中の「中東欧」の項目を書きました。 それぞれが190ページくらいの分量で、70-80人近い人々の手によって書かれ、およそ考えられる限りの項目を網羅している。「ヨーデル」を書けと言われて戸惑ったのを覚えている。編集は市川誠さん。(2007年5月刊行)

出版社: 音楽出版社; A5版 (2007/5/20)
ISBN-10: 4861710278
ISBN-13: 978-4861710278
発売日: 2007/5/20
 
『「ロマ」を知っていますか―「ロマ/ジプシー」苦難の歩みをこえて』

この本は部落解放同盟の出版社がまとめたジプシー(ロマ)を紹介する書で若いボランティア編集者たちによって制作された。中で使用されている写真の30-40%程度は自分の写真だが、本文は映画、音楽関係の章を書いた。 ロマとは誰か、という説明にはじまってナチスのジェノサイド、東欧のロマ(コソヴォ)と西欧との比較。女性や人権問題などに焦点を合わせた内容。(2003年10月刊行)


出版社: 反差別国際運動日本委員会 (2003/10)
ISBN-10: 4759263284
ISBN-13: 978-4759263282
発売日: 2003/10


新・音樂夜噺 > 主宰・関口義人 著作一覧  更新日:2015.8.17
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